皆さんこんにちは。
高崎市・前橋市・伊勢崎市・吉岡町のクリーニングニュータカラ代表で、国家資格クリーニング師の笠原です。
今回は「ドライクリーニングとは?」と題してお伝えいたします。
ドライクリーニングの主流は石油系溶剤というものを使ったクリーニングです。
その名の通り、石油を精製してできた液体を使用します。
つまり油で洗うということです。
なので落ちる汚れも油(脂)です。
メリットは
①皮脂や口紅など家庭洗濯では落としづらい汚れが得意
②繊維に優しく型崩れしない
デメリットは
①水溶性の汚れは落ちづらい
もう一つ業者側のデメリットは管理が大変ということです。
水洗いはきれいなお水で洗って汚れたら下水に流せば終わりです。
しかし油は下水に流せません。
繰り返し使用します。
そこで業者間の差が出てきます。
まず、この石油系溶剤そのものに種類(ランク)があります。
安いものから高いものまで。
安いものは芳香族といって独特のにおい成分を含みます。
高いものはそれらを含みません。
もちろん高いものを使う方が良いですが、そこは各社の考え方があります。
ニュータカラでは最高ランクである、エクソンモービル社のエクソールD40を使用しています。
次に管理です。
いくら良いものを使用しても、管理がおろそかだと意味がありません。
精製のための蒸留の頻度
ろ過に使用するフィルター交換の頻度
溶剤に何%の洗剤を含んでいるか
こんな項目があります。
ニュータカラでは
蒸留は毎日
ろ過に使用するフィルターは日本に数台しかないパウダー式というフィルターのため、こちらも毎日
溶剤に含ませる洗剤はセンサーによるコンピュータ管理のため、常に一定
手間とお金がかかりますが、これらを怠ると・・・
クリーニング品から変な臭いがする。
真っ白なコートをベルトだけ預けなかったら、本体だけくすんでしまった、なんていうケースがあります。
これを逆汚染と言います。
綺麗にするために預けたのに、逆に汚れがついて返ってくるということです。
同じ品質なら安いに越したことはありませんが、安いのにも高いのにも訳があるということです。
これから衣替えの季節を迎えますが、普通のお客様ではこれらがしっかりしている会社かどうかを見るすべはありません。
自信のある会社は堂々と情報発信しているでしょうし、弊社も本社工場ならいつでもお客様に洗浄液を見せることも可能です。